【世界のミンワから】第26回「長靴をはいたネコ」

ここから解説です。

フランスのミンワです。
日本では長靴は雨の日の靴というイメージが強いですが、この物語に出てくる長靴は当時貴族だけがはくことのできたブーツのことです。

ネコが長靴をはくことで、身分を高く見せたことによって、王様も「ただのネコではない」と思ったのではないでしょうか?

今の世は服があふれています。
しかし、綿で服が本格的に生産されるようになったのは産業革命以降です。
産業革命は18世紀半ばから始まったとされています。
つまり、長い歴史からすれば、衣服とは貴重で、その貴重な衣服を身に着けることができるのは一部の選ばれた人達だけだったのです。

だからこそ、長靴をはいたネコは希少な存在となりえたのです。
もちろん、その前に言語を操るネコの方が貴重だとは思いますが。

ところで、粉ひき屋というのはフランスではどのような職業だったのでしょうか?フランスはEUで最大の、世界でも有数の農業国家です。
もちろん小麦の生産量も多く、世界第5位となっています。

粉ひき屋はそんな大量の小麦を集め、小麦粉にする仕事です。
誰にでもできる仕事ではなく、一部の認められた人にしかできなかったようです。
粉を挽くふりをして、集めた小麦をちょろまかされたらたまったものではありません!認可事業であるのもうなずけるところです。
ミンワでは財産は水車小屋とロバとネコだけだったようですが、粉ひき屋が裕福な場合が多かったように思います。
しかし、私が心配なのは長男と次男です。
一緒に協力して粉ひき屋を営んでいればいいのですが、粉ひき屋に必要な水車小屋とロバを別々に相続してしまっています。
これでは、長男は粉は挽けるけど、輸送ができず、次男からすれば輸送しかできません。家を守るということであれば、均等に分けるのではなく、長男にすべてを相続させてもよかったのでは?と思ってしまいます。

杞憂であることを祈ります。