【ミンワ経営のススメ】第42回「島根県邑南町の戦略」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

わたくしごとですが、夏休みに島根県に行ってきます。

島根県邑南町にある「瑞穂ふくのや」という蕎麦屋の物語。

邑南町(おおなんちょう)?と思われたと思いますので邑南町の説明からします。

邑南町は、島根県の中部に位置し、農業を基幹産業とする人口1万人程度の街です。

邑南町は、「A級グルメの町」というコンセプトで町おこしをしています。料理愛好家の平野レミさんが大絶賛する年間限定200頭の未経産黒毛和牛「石見和牛」を生産する業者、牛舎を持たない「完全自然放牧」に取り組む酪農家、チョウザメ養殖業者、ピオーネ、さくらんぼ、ブルーベリー農家など小規模ながらも特色のある生産者が点在しています。

https://ohnan-kanko.com/eat/index.html
邑南町観光協会HPより

「瑞穂ふくのや」がユニークなのは、営業日と営業時間です。土日の昼だけの営業で、11時から14時までの3時間なので週6時間営業とのことです。

超時短ですね。

伊藤さんは、平日何をやっているかといえば、地域のボランティアや他の人の農業や商売の手伝いをしています。

店主の伊藤さんは、邑南町の「耕すシェフ」という研修制度を利用して邑南町に移住してきました。
耕すシェフは総務省の「地域おこし協力隊制度」を活用した地域研修制度で、「瑞穂ふくのや」は、地域の人々の共同出資で設立されています。

その代わりに、地域の人は「瑞穂ふくのや」に蕎麦粉などを提供したり、集客に協力したり、生活のための野菜や果物などをくれたりします。

それで生活が成り立つのです。

とても常識では考えられない社会システムが成り立っています。

人口1万人の都市が生き延びていくこの町の政策はこれからの日本の過疎地のヒントになるような気がします。

一度見てこようと思います。