【ミンワ経営のススメ】第40回「草津温泉をV字回復させた経営力」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

​ ​草津温泉にいったことがありますか?

日本一の自然湧出量を誇る日本三名泉の1つとして知られる群馬の草津温泉は、観光客数はバブル期の300万人を頂点に下降線をたどり、一時期は265万人前後にまで落ち込んでいました。そんな中「300万人の観光客を呼び戻す」と宣言し草津町長に就任したのが黒岩信忠氏です。

今日は、草津温泉をV字回復させた黒岩信忠氏の物語

黒岩氏は、はじめに「湯畑」を整備しました。

温泉が流れる所に木樋を置き、年に数回、樋に沈殿した硫黄を「湯の花」として採集できることから湯畑と言われますが、これを何十年ぶりにリニューアルして街の象徴をよみがえらせました。

そして、わたしがすごいなと思ったのは次のエピソードです。

草津の観光名所の湯畑の前に、大きな駐車場がありました。町長はこれを壊さないといけないと考えていました。街のメインの場所に駐車場があってはいけないと考えていたからです。

『駐車場を壊す』と宣言した時、住民からは、『駐車場がなくなれば、近くの店にお客が来なくなる』と大反対されました。

しかし、町長は『銀座のど真ん中に駐車場が必要なのか?、違うでしょ!』と住民を納得させて、駐車場を壊し、そこに新たに 木造2階建ての大型日帰り温泉「御座之湯」とイベントスペース「湯治広場」 を作りました。

御座之湯 (公式HPから)
湯治広場(草津町HPから)

この改革によって、草津温泉に観光客が押し寄せました。

黒岩氏はまだ草津の改革は途中だと言います。

変化せず残り続けることができない時代。

以前のまま続けていたら、終わりを待つだけだった草津温泉。

黒岩氏の改革によってこれからまた何十年、何百年と続く温泉に生まれ変わっていくのだと思います。

いつか行ってみたいです。