【ミンワ経営のススメ】第39回「仕事に悩んだら靴を磨け!」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

靴磨きの本(長谷川裕也)を読んだことがありますか?

わたしの話ですが、大学を卒業して入った百貨店の配属先は紳士服売り場でした。その時に言われたことは、「おしゃれは足元から!」「毎日靴を磨け!」でした。

今は、さすがに毎日は磨いていませんが、週末はやっています。

この本は、わたしの靴磨きのバイブルです。

著者の長谷川裕也氏は、2017年、靴磨き世界大会「ワールドチャンピオンシップ」のチャンピオンです。

今日は、靴磨き世界チャンピオンの長谷川裕也の物語

20歳の時にお金がなくて、お金を稼がないといけないとはじめた、丸の内の路上での靴磨き。

丸の内で靴磨きをはじめたあと、仕事も決まり「Theory(セオリー)」というブランドのショップでも働きはじめました。定職に着きながらも、週に2度の休日を利用して、路上で副業的に靴磨きを続けました。

それは靴磨きに、ビジネスとしての可能性を感じたからです。

長谷川のスタイルは斬新でした。スーツを着て靴を磨くのです。

パリッとしたスーツを着て、靴を磨く、そんな靴磨き職人はいないのでそれが非常に受けました。

そんな人気の靴磨き職人になったある時、会社経営者をしている方から自宅に靴があるので磨きに来てほしいと言われて、自宅に行って何十足も靴を磨きました。

路上でなくても商売ができる。そう確信した瞬間でした。

22歳の時に、独立しようと決意し、毎日、路上に出るようになると異色の若手職人としてメディアに取り上げられるようになります。

2008年6月18日、南青山の骨董通りに世界初の靴磨き専門店「Brift H AOYAMA」を開店します。

バーのようなカウンターで靴を磨く斬新なスタイルで、カウンターを挟んで話をしながら靴を磨いてもらうことができます。

靴磨きする時は、まずアルコールで靴のなかのホコリを取って、次にソールの側面を紙やすりで削ってきれいに整えます。

路上の靴磨きのように靴を履いた状態ではそれができないので、靴を脱いでもらった方が100%の磨きができるのです。

こんなお店でわたしも靴を磨いてもらいたいです。

【編集後記】

今、靴を磨いています。
大事な仕事の前に靴を磨くことにしています。
仕事に行き詰ったら靴を磨くようにしています。テニスプレイヤーがサーブをする前に地面でボールを弾ませるルーティンをするように、わたしにとって靴磨きは大事な仕事をする前のルーティンなのです。