【ミンワ経営のススメ】第38回「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

名古屋事務所の朝の掃除にダイソンの掃除機を使っています。

今日は、あのCMでおなじみの「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」の物語。

1978年、ダイソンの創業者のジェームスダイソンは、自分の家にある掃除機が紙パックの中に少しのほこりがあるだけで吸引力が弱くなることが気になり、サイクロン分離技術を、掃除機に利用できないかと考え始めました。

サイクロン分離技術とは、円柱の内部の空気を高速で回転させて、粒子を取り除くものです。この原理を理解するには、レーシングカーに例えると分かりやすいです。高速で走っているレーシングカーが、そのままのスピードでコーナーを曲がろうとすると、運転しているドライバーは体ごと、遠心力で外側に飛ばされそうになります。この遠心力を大きくすればするほど、ゴミは空気の流れから分離されていって、大きなゴミはもちろん、微細なホコリやミクロレベルの塵でも、わずかな重ささえあれば分離することができます。

少し、言葉にすると難しいですね。

ダイソンは、このサイクロン技術を掃除機に取り入れようと考えました。ダイソンは、サイクロンのミニチュアを自作しそれを、掃除機の紙パックの部分に取り付けました。初めて、紙パック不要のサイクロン式掃除機が、誕生した瞬間でした。

それから、ダイソンは、5年間で、5127回の試作品を作りました。そして、今もこの掃除機は進化しています。

この物語を知るとロマンがありますね。スイッチを押してサイクロンが軌道するとテンションが上がります。ただ、気持ちよく掃除をしていると、スタッフからそもそも掃除機のかけ方が違うと指摘され、掃除の基本ができてないとのことです。

「豚に真珠」ですね。