【ミンワ経営のススメ】第34回「BYDが独占する日本の電気バス」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

4月に中国の深圳に視察に行こうと思っています。

最近、深圳の電気自動車(EV)最大手である比亜迪(BYD)の日本法人が新たな小型EVバスを日本市場に投入すると発表しました。中国で製造し、2020年春から納車する予定で、2024年までに1000台の販売を目指すとのことです。

1回の充電は3時間で済み、航続距離は従来車より1.3倍の200キロとずば抜けた性能に関わらず、電気バス1台、1億円台とされてきた価格を1950万円としました。

BYDがバス事業に狙いを定めているのは、バスは一定の路線を往復する車両なので、 電気自動車の課題である充電問題が解決しやすいからだとわたしは予測しています。深夜と休憩中にこまめに充電すれば、余裕で運営ができます。つまり自家用車でドライブする際に心配するような充電の問題は、バスのほうが苦にならないのです。

現在、日本でも京都市をはじめ4つの自治体でBYDのEVバスが走っています。

日本車メーカーは、トヨタ自動車が燃料電池(FCV)バスやEVバスなどをオリンピックに向けて3000台販売する計画をしていますが、実感としてはBYDのほうがスピード感があります。

BYDは緊急時に運転手が操作する「レベル3」の自動運転機能を後付けできる製品も、2020年に販売しようと考えていて、安全にも力をいれています。
運転手が運転中に意識を失い事故になる出来事が全国で起きていますが、そういった場合にも事故を避けることができます。

安全、燃費、環境、価格を追求したこの電気バスはこれからどんどん売れると思います。

日本のバス製造会社は、電気バスに力を入れていないので、BYDの独断場になると予想しています。