【にゃるほどクノネコ社長】第41回「管理監督者」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。

前回お伝えした賃金請求権変更、そして労働時間の管理徹底により
注意が必要になるのが「管理監督者」です。

 

残業が多く、毎月の残業代の支払いが多くなりすぎるということを回避する為に該当する社員を「管理監督者」として【課長】にするという企業も少なくありません。

 

今回の働き方改革では管理監督者に対しても労働時間の管理が強制となりました。
今までは残業もつかないので管理監督者は労働時間の管理はしないというのが一般的な感覚だったのではないでしょうか。

それが管理監督者もきちんと労働時間のカウントが始まったことで、
管理監督者の長時間残業の実態が明らかになると思われます。

管理監督者にされてしまった方が、実際に自分の残業時間の実態を見たらどうでしょうか。

 

「もし、一般労働者だったらすごい残業代が貰えるんじゃないか・・・」

 

こう思うことはもはや避けられないでしょう。

 

そこで前回お伝えした「賃金請求権が5年」になることが重要になります。
今後未払残業代請求の訴えを起こす場合は、おそらく管理監督者の方が増えると思われます。

自分は管理監督者ではないから、残業代をしはらってくれ。

となるのです。

 

有名な事件でマクドナルド事件という管理監督者性を問われた裁判があります。

店長さんが、管理監督者かどうかを争った裁判です。

結果は、店長は管理監督者ではないとされて会社は解決金1,000万円を支払っています。

 

こういう火種を起こさない為にも、管理監督者の要件をきちんと把握したうえで役職に就ける必要があります。

管理監督者性の要件についてはまた次回にお伝えします。