【にゃるほどクノネコ社長】第42回「管理監督者2」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかも

前回も管理監督者についてでしたが、
今回は管理監督者の要件についてみていきます。

管理監督者として認められるためには以下の要件を満たす必要があります。

(1)労働時間、休憩、休日等に関する規制の枠を超えて活動せざるを得ない重要な職務内容を有していること
(2)労働時間、休憩、休日等に関する規制の枠を超えて活動せざるを得ない重要な責任と権限を有していること
(3)現実の勤務態様も、労働時間等の規制になじまないようなものであること
(4)賃金等について、その地位にふさわしい待遇がなされていること
(厚生労働省リーフレットより)

 

これを簡単にいうと、シロネコさんが言っているような感じになります。
(1)経営権があること・・・経営会議などに参加し、会社の方向性を決める重要な役割があること
(2)人事権があること・・・経営幹部として採用・配置転換の権限を持っていること
(3)相応の手当が支払われていること・・・役職に応じた賃金が支払われていること(逆転現象が起きない程度の金額が必要)

社労士として多くの企業を見てきましたが、
一番不足しているのが(2)だと感じます。

残業代が高額になるので、無理やり管理監督者にしたようなケースでは、
(3)の逆転現象が起きることもありますが、
(2)の人事権がないと経営者と一体の立場とは言えなくなってしまいます。

中小企業では本当の意味でいう管理監督者はいないと言われたりもしますが、
まず管理監督者としようとする場合は、
上記の条件を満たしているか確認をしたうえで役職に就かせるようにしましょう。

今後、管理監督者性の有無を争う裁判が増えることが予想されます。

管理監督者について不安をお持ちの方は、一度社労士に相談することをお勧めします。