【にゃるほどクノネコ社長】第39回「退職以後の有給時季指定」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。

 有給休暇の5日間強制取得への対応策として、
年次有給休暇の時季指定を行った企業様も多いのではないでしょうか。

もし時季を指定した有給休暇を取得する前に、自己都合等で退職することが決まった場合、退職日以後の時季指定有給休暇はどうなるのでしょうか。

これについて厚生労働省から労働基準監督署への内部資料として、応答事例というものを出しています。

そこでは、以下の様な回答をするように通達がされています。

「退職日までに時季指定の有給休暇付与日が到来しない場合は、退職日までの間に、新たに時季指定する必要がある。突然の退職等により、与えるべき期間が短い場合でも、労働者の意見を聴取した上で、退職日までに5日の年次有給休暇を取得していただくことが原則である。」

 

例えば、時季指定有給付与日として、12月29日、30日、31日を設定していた会社において、7月末で退職する人がいた場合に、
12月に与えるはずだった3日間の付与日を7月末までに振り替えて取得させることが求められるということです。

ただ、「原則」とあるので、本人が付与しなくてもいいといった場合に退職者にまで罰則が適用されるかどうかは、正直分からないです。

ただ、この考えが浸透すると、
退職時は有給休暇残日数を消化しきって辞めるのが当たり前になると思います。

退職時にまとめて有給休暇を取得されると、
引継ぎをしないで辞めたりして困る・全く働いていないのに給料を払うのが納得できないといったことが起きてしまいます。

そうならない為にも、今後は有給休暇はこまめに取ってもらい、
働きやすい環境を作ることで変な退職の仕方をしないようにすることが
必要になってくるのではないでしょうか。