【にゃるほどクノネコ社長】第35回「出産手当金」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。

出産・育児に関する給付の一つが「出産手当金」です。

出産手当金は、出産の日(出産の日が出産予定日以後である時は、出産の予定日)以前42日から出産の日後56日までの間において、労務に服さなかった期間に支給されるものです。

育児休業給付金と間違えられやすいのですが、出産手当金は健康保険の被保険者である労働者に対して支給されるものですので、
短時間のパート勤務の場合は支給を受けることが出来ない場合があるので注意が必要です。

出産手当金で多い質問が、
(1)出産日が遅れた場合はどうなるのか
(2)ぎりぎりまで働いていた人はどうなるのか

だと思います。

(1)出産日が遅れた場合

今回の漫画のケースです。この場合、もともとの出産予定日以前42日から支給を受けることが出来ます。
ですので7日間出産予定より遅れて出産した場合は、
最大42日+7日=49日の出産手当金を受給することができます。

(2)ぎりぎりまで働いていた場合

出産手当金は「労務に服さなかった期間」に支払われるので、いくら出産予定日42日以内であっても働いている場合は支給されません。

産前産後休業のせいで誤解されやすいのですが、
産前休業は「6週間以内に出産する予定の従業員が休業を申請した場合は、就業させてはいけない」というものです。
この休業は、あくまでも「申請をした」場合なので、決して働いてはいけない訳ではありません。

一方で産後休業は「産後8週間を経過していない従業員を就業させてはいけない」期間になります。

これらの産前産後の期間で健康保険の被保険者が労務に服さない期間に出産手当金が支給されるのです。
社会保険の加入者の範囲が広がっていますが、こういう手当や給付を受けることが出来るという意味でも、健康保険の被保険者になる意味はあるのではないでしょうか。