【にゃるほど!クノネコ社長】第28回「退職届・退職願」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。


退職する時に提出する書類は、「退職願」なのか「退職届」なのか?

この違いについて明確に理解できている方は少ないのではないでしょうか。

「退職願」はクロイワさんが言っている通り、退職の意思を伝えるための書面です。あくまでも本人の希望を伝えているだけで、退職願を出したからそのまま退職できるということではありません。

一方「退職届」は正式な退職の書類です。民法上、期間の定めのない労働契約の場合は、いつでも解約の申し入れが出来て、解約の申し込みから2週間を経過することで終了する。となっています。

つまり、退職届を提出して2週間経過すれば民法上は辞めることが出来るのです。

「でも、当社では退職を希望する場合は1か月前に申し出ることになっています」と思われた方もいらっしゃると思いますが、就業規則などでこのように規定を作っていたとしても、ここに法的な拘束力はありません。

ですので、「就業規則で定めてあるから、1ヶ月は必ず出勤しろ!引き継ぎを終えるまでは退職するな!」は通用しないのです。

ただし、引き継ぎをしないと他のスタッフやお客様に迷惑をかけることになるので、一般的に1か月前に退職の意思を伝えるようにとしてあるのです。

1か月前に退職の意思を伝えられたとしても、
人材不足の今、すぐに補充採用が出来る企業はまれだと思います。

退職代行で退職の意思を伝えられたり、急な退職を求められたりしないように、
こういった話もしっかりと話し合える環境整備が必要だと思います。