【にゃるほど!クノネコ社長】第27回「退職代行」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。

退職代行が流行っているというニュースを皆さまご存知ですか?

退職代行とは、従業員の代わりに業者が退職したい意思を会社に伝えてくれるというサービスのことです。

現在このサービスがかなり流行していて、代行サービス大手企業では月に300件の依頼があるようです。金額は1件3万円程度から。

クロイワさんのように、ハラスメントを受けて上司や社長に会いたくないというような場合だけでなく、人手不足でかなり強い引き留めに会うことを嫌う方、面談をしなくてはいけないという精神的な負担を負いたくない方など、利用者にとっては価値のあるサービスのようです。

個人的には高いな、と思いますが。

代行会社が何をしてくるかと言ったら、具体的な退職の交渉をするわけではなく、ただメッセンジャーとして退職したいという意思を伝えるだけです。

退職の交渉までしてしまうと、非弁行為となってしまう為、代行会社からは手紙やメール・LINEなどで会社との事務手続きを代わりに行うだけなのです。

そのため、会社に突然代行会社から退職願いが送られてくることがあるのです。

さて、クロイワ社長はこれを捨ててしまったと言っていましたが、これはダメです。退職の意思が会社に伝わったので、会社はここから本人に何らかの形で具体的な退職日の確認や退職手続きをしなくてはいけないのです。

優秀な社員、貴重な人材を失いたくないという想いから、退職を引き留めされることもあるかと思いますが、退職代行で通知が来た以上は引き留めは無理でしょう。

こういう面倒な手間や精神的負担を避けたくてお金を支払って代行してもらっているのですから、何を言われても退職したいという気持ちは変わらないのです。

こうなる前に優秀な社員が会社に残ってくれるような対策を事前に取っておかなくてはいけないのです。代行を使うということは、おそらくコミュニケーション不足・取りにくい環境があるのだと思います。

退職者が出るのは致し方ない事ではありますが、このような代行サービスを使用して辞められるとすごく寂しいですね。
ただ、退職者が出た場合は必ず本当の退職理由を聞いて会社の改善につなげていった方がいいと思います。

今は直接言えないと、SNSやネットで悪評を書かれてしまう時代です。

そうならないような雰囲気づくりが重要になってきますね。