【世界のミンワから】第22回「白雪姫その2」

このコラムについて

世界は物語であふれています。面白い話もあればつまらない話もあり、学びがある話もあれば、全く何のためにもならない話もあります。
そんな世界各地に伝わるミンワを紹介していきます。きっと何かが感じられるはずです。

白雪姫のその1の続きです。

さて次の日、白雪姫がぐっすり眠って目を覚ますと、小人たちは、ここへ来たわけをたずねてきました。
白雪姫はお母さんのお妃に森の中に置き去りにされたことなんど、何もかもを話してきかせました。
小人たちは白雪姫がかわいそうになって、このままここにいて、自分たちが鉱山に出かけている間に食事の支度をしてほしいと頼みました。
それからお妃には注意をして、もう誰も家の中へ入れてはいけないと言い聞かせました。

一方、お妃は白雪姫が七人の小人のところにいて、森の中で死んだのではなかったことを耳にしました。
それでさっそく、物売りのおばあさんの服を着て、小人の家の前に行きました。
そして戸をあけて、品物を見てほしいとしつこく言いました。
白雪姫はそのおばあさんが本当は誰なのか全然わからず、窓のところで言いました。

「誰も家に入れてはダメだと言われているの。」

物売りは言いました。
「あら、見てごらんなさいよ。かわいいお嬢さん。とってもきれいな紐なんだよ。たんとお安くしてあげるからさ。」
白雪姫は考え込んでしまいました。
紐は今ちょうど欲しかったところだし、このおばあさんを中に入れたところでどうってことないわ。
きっといいものが買えるわ。
そして白雪姫は戸を開けて紐を買いました。
白雪姫が紐を買った後で物売りが言いました。

「あらら、なんてだらしない結び方をするんだい?きっとお似合いだろうに。おいで。私にもっときちっと結ばせておくれ。」

そういって、実はお妃が変装したおばあさんは紐を受け取ると力いっぱいきつく締めたので、白雪姫は死んだようになって倒れてしまいました。
お妃はそれを見届けると立ち去りました。

小人たちが家に帰ってくると、白雪姫が床に倒れていました。
それを見た途端、誰が来たのかすぐにわかりました。
そして急いで紐を解いたので、白雪姫は息を吹き返しました。
小人たちは白雪姫にこれからもっと気を付けないといけないよと言い聞かせました。

お妃は自分の娘が元気でいることを知ると、じっとしていられなくなって、また変装して小人の家の前にやってきました。
そして白雪姫に素晴らしい飾りのついた櫛を売りつけようとしました。

白雪姫はその櫛が欲しくてたまらなくなり、ついつい戸をあけてしまいました。

おばあさんが中に入ってきて、白雪姫の黄色い紙をときはじめたのですが、そのうち櫛をグイと頭に突き刺したので、白雪姫は死んだようになって倒れてしまいました。

七人の小人が帰ってくると、入り口はあけっぱなしで床には白雪姫が倒れていました。
小人たちは今度もまた誰がこんなひどいことをしたのか、すぐにわかりました。

それですぐに髪から櫛をとってやると、白雪姫は生き返りました。

小人たちは白雪姫に今度騙されたときは、もう助けないからと言いました。
白雪姫がまた息を吹き返したことを知ったお妃はたいそう怒りました。

そしてまたまた百姓女にばけて、、りんごを一つもって出かけました。
そのりんごは赤くなった半分の方が毒でした。

百姓女が来ても、白雪姫は用心して、決して戸を開けませんでした。
そこでお妃はりんごを窓越しに白雪姫に渡しました。
お妃は上手に隠れたので、全然気づかれませんでした。

白雪姫はおいしそうなりんごだと思って赤くなったところをかじりました。
そして死んで床に崩れてしまいました。

七人の小人たちが帰ってきましたが、どうすることもできません。
小人たちは大変悲しんで、ねんごろに葬りました。
※手厚く葬る

それから白雪姫をガラスの棺に入れましたが、白雪姫はまるで生きているように見えました。
小人たちは棺の上に白雪姫の名前と家柄を書き、昼も夜も熱心に番をしました。

ある日、白雪姫の父王が国に戻る途中、七人の小人が住んでいる森を通りました。
王様は棺を見つけ、そこに書かれた文字に気づき、自分のかわいい娘の死を知って、たいへん悲しみました。

でも王様はお供の中に大変な名医を連れていました。
医者たちは小人たちに頼み込んで亡骸をもらい受けて、部屋の四隅に一本の縄をしっかりと張り巡らしました。
すると白雪姫がまた生き返ったのです。

そこで、みんなそろってお城へ帰りました。
白雪姫は美しい王子と結婚しました。

結婚式では上靴が火で真っ赤に焼かれ、お妃はそれをはいて、死ぬまで踊り続けなければなりませんでした。