【世界のミンワから】第18回「ジャックと豆の木」

このコラムについて

世界は物語であふれています。面白い話もあればつまらない話もあり、学びがある話もあれば、全く何のためにもならない話もあります。
そんな世界各地に伝わるミンワを紹介していきます。きっと何かが感じられるはずです。

昔、昔、
ジャックという男の子がいました。

家がとても貧乏だったので、飼っていた大事な牛を売りに行くことになりました。
牛をひいて歩いていると
「その牛とこの豆を、取り換えてくれんか?」
と、一人のおじいさん。

「豆と?ダメダメ!うちにはお金がいるんだよ。」
ジャックは返しました。

「これはただの豆じゃない。不思議な魔法の豆なんじゃよ。」
と、またおじいさん。

それを聞くとジャックは急に豆が欲しくてたまらなくなりました。
そこで牛と豆を取り換えて、家に帰りました。

お母さんは豆を見ると、カンカンに怒って窓から外へ豆を投げ捨ててしまいました。

ところが次の朝、外を見たジャックはびっくり。
たった一晩で大きな豆の木が空高く伸びているのです。
「やっぱり魔法の豆だったんだ!よし登ってみよう。」

豆の木をドンドン登って雲の上につくと、立派な御殿がありました。
中から出てきたのは大きな女の人。
ジャックを見ると驚いて
「あれまあ、人間の男の子じゃないか。ここには人間を食べてしまう大男が住んでいるんだよ。早く帰った方がいいよ。」

その時です。
大きな足音が、

ズシン!ズシン!

大男が帰ってきたのです。

ジャックは急いで釜土の中に隠れました。

「おや、人間のにおいがするようだが、気のせいかな。」
大男は袋からざざーと金貨を出して数えはじめました。

ところが、数えながらこっくりこっくり居眠りを始めました。
「今のうちに逃げよう。」
ジャックはそうっと釜土から出て、金貨を一袋担いで家に帰りました。

何日かすると、ジャックはまた雲の上に行ってみたくなりました。
豆の木を登っていくと大男のメンドリが金の卵を産んでいました。

「うわあお母さんに見せたいなあ。」
やがて大男はお酒を飲んでぐうぐう寝てしまいました。
そこでジャックはメンドリを抱えて家に帰りました。

しばらく経ちました。

ジャックはこの前のことが忘れられず、また豆の木を登っていきました。
すると美しい歌声が聞こえました。
歌っているのは金のたて琴大男はその歌を聞きながら眠っています。

ジャックがたて琴にそっと触ってみた時、

♪ポロロローン
旦那様、旦那様