【世界のミンワから】第13回「ネコが、ご飯のあとで顔をあらうわけ」

このコラムについて

世界は物語であふれています。面白い話もあればつまらない話もあり、学びがある話もあれば、全く何のためにもならない話もあります。
そんな世界各地に伝わるミンワを紹介していきます。きっと何かが感じられるはずです。

みなさん、ネコを見てごらんなさい。
ご馳走を食べたあとで、せっせと顔を洗っているでしょう。
ネコはどうして食べる前に顔や手を洗わないのでしょうか?

それにはこんな話があります。

あるときのこと、一羽のスズメがお百姓の裏庭で麦粒をつついていました。
草むらを行ったり来たりして、一粒ずつ、食べていました。
それをお百姓の飼いネコが見つけました。

これはいいご馳走とばかりに、ネコはいきなりスズメを押させつけて食べようとしました。
「待ってください。、待ってください。」
スズメは羽をはばたかせて叫びました。

「ネコさん私を食べるつもりですか?」

「決まっているさ。何が悪い。」
ネコはうなるとスズメの頭をひねろうとしました。

「ああネコさん。あなたは恥ずかしくないですか?」
とスズメは、また叫びました。

「顔を洗うのを忘れていますよ。あなたのご主人たちは、みんなご飯を食べる前に顔と手を洗うでしょう。そのくらいのことあなただって知っているじゃありませんか。」

「なるほど、そうだなあ。」
ネコは顔を洗おうとスズメを抑えていた手を放しました。

その途端、待っていましたとばかりに、翼を広げて、さっと空へ飛んで行ってしまいました。

(しまった。)
ネコは体が震えるほど悔しがりました。

「よし、もうだまされないぞ。人間は人間の好きなようにやるさ。俺はもう決めた。初めに食べてあとで顔を洗うんだ。」

ね、それから世界中のネコが、ご飯の後で顔を洗うことにしたということですよ。

リトアニアのミンワです。

平等や平和という考えは今の日本では当たり前ですが、
自然界では、力が強いということは圧倒的に有利です。

ネコはスズメに食べられることはありませんが、スズメはネコに食べられてしまいます。
「ぎゃふん」と言わせたいどころか、どうにか知恵を働かせて逃げることばかり考えます。
「ぎゃふん」と言わせるのではなく、共存をしようと企てているのです。

共存するために、スズメは知恵を使いますが、経営においても同じことだと思います。
大手と普通に競争をしていては、中小は勝てません。

スズメのように知恵を使って大手を出し抜かないといけないのです。

経済が成長している段階では、知恵を出さなくても、なんとか生き残っていくこともできましたが、
日本の人口は減少し、これから中小企業は淘汰の時代に入ります。

知恵なくして事業を継続することはできないのです。
今、潤沢ならばまだしも、今厳しいのであればなおさらです。

インターネットに情報があふれていますが、情報があふれればあふれるほど、知恵の価値が上がっているように思います。
何をすれば正解かわかりませんが、何もしないことは正解ではない。

そんな経営をしたいものです。