【世界のミンワから】第4回【ロバどろぼう】

インドの民話です。

ロバは「王様の耳はロバの耳」に代表されるように
「愚か者」を象徴する動物のようです。

気分屋で、人間の言うことを聞かないことが多いため、そのようなイメージがついてしまったのだと言われています。

物語もロバに象徴されるような正直者のおじいさんが騙されてしまう物語です。

しかし、おじいさんから見れば、騙されていることにも気が付いていないので、
特に問題ないように思えます。

世の中、実は気にし過ぎで、このようなことが多いのではないでしょうか?
人間は誰もが損をしたくない生き物です。

しかし、損をした自分と得をした自分を比べられるだけの人生は私たちには用意されていません。
人生は一回しかないので、両方を比べることはできないのです。

この物語も騙されて可哀想に見えるかもしれませんが、
おじいさんはロバが人間に変わるという摩訶不思議な体験をしています。

ロバ一頭がどのくらいの値段なのかもわかりませんし、
ロバ一頭がおじいさんにとってどれくらい大切なのかも分かりませんが、
面白体験をしたくらいに思っているのかもしれません。

日本ではあまりに似たような境遇の人がいるため、
比較をしながら、何が得で、何が損なのか?
そんなことを考えている人が多いような気がします。

本当に大切なのは、
自分がどう思って、
自分が何を大切にするか?
なんじゃないかなと思います。

おじいさんを笑う前に、おじいさんが何を大切にしているのか、聞いてみたくなる物語でした。