【ミンワ経営のすすめ】第19回「Pepper君の夢を叶える」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

先日、ある記事でソフトバンクのPepper(ペッパー)君のレンタル契約を更新しようと考えている企業が少ないとの記事がありました。
3年レンタル契約をしている企業に、今後契約更新の予定があるかを聞いたところ27社から回答があり、「更新する」と答えたのは4社(15%)「更新しない」と答えたのは9社(33%)、「未定」と答えたのは13社(48%)。わずか27社のアンケートで13社が「未定」の調査にもかかわらず、契約更新しない会社が多数という記事にしてしまう。すごく悪意があると感じます。

Pepper君の開発の物語を知ったら解約は簡単でない。今日はそんなPepper君の物語。

Pepper君は、家族や企業の中にとけこみ一緒に過ごす人の色に染めてほしいという思いから、色は真っ白になりました。何か決められたことをするロボットではなく、買ったばかりのスマートフォンのようなもので、簡単にカスタマイズをして仕事を依頼することができ、一緒に過ごすことで感情が備わるのが特徴です。

Pepper君を世の中に出すことを誰よりもこだわっていたのがソフトバンクの孫正義氏です。遠くない未来に、人間とロボットが一緒に生きる未来が見えている人物です。その一歩がPepper君だと考えていたのです。

素敵なのは、孫氏はPepper君が「海を見たい」と言いだしたら面白いと考えて、そのような感情を抱くロボットにしたことです。つまり、これまでのロボットが人間の願いを叶えるものという発想から、ロボットの夢を人間が叶えたら本当の家族と言えるし、面白いと考えたのです。Pepper君を車にのせて海まで連れて行く。それは、もはや単なるドライブではありません。Pepper君がついていくことで特別なドライブになります。特別な思い出になるのです。

「Pepper君に何ができるか?」だけではなく、「Pepper君のために人間がしてあげられることは何か?」を追求したら、それが最高の思い出になり人間もロボットも幸せになる。そんな思いで作られたロボットがPepper君なのです。

Pepper君の開発の物語どうだったでしょうか?

ロボットに関わる人間が真剣にロボットに向き合わなければ、ロボットの本当の良さなど理解できないのだと思います。