【ミンワ経営のすすめ】第16回「アパ」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

先日、東京出張の際にアパホテルに泊まりました。アパと言えば、部屋に社長の自叙伝や物議を醸した『理論 近現代史学』 という本が置いてあり、やや怪しげです。

特徴は部屋は狭いですが、ベットとテレビは大きい。出張を終えて休むには何のストレスもありません。

お風呂には謎のエコラインというシール。確かにエコだけど、なんとなく経費の節約、アパの利益へのしたたかさを感じてしまいます。

最近、日経ビジネスでアパのコスパが下がったと書かれていました。

アパホテルは、「RevPAR(レブパー)」と呼ぶ稼働率に単価を掛け合わせた指標を最大化することを経営の柱にしています。予約状況を見ながら料金を徐々に上げていき、RevPARを最大化することに重きを置いています。

元谷外志雄代表は、「日本は市場経済社会だ。ホテルの宿泊料が需要と供給のバランスで決まるのは当然。宿泊料の上限を決めており、その範囲まで支配人が予約状況を見ながら上げていく」と語っていますが、他のホテルの設定よりも料金の振れ幅が大きいアパホテルは評価を落とす結果になりました。
ただ、経営センスが抜群なので、すぐに修正してくるように思います。

最近は、トリバゴ、booking.com、楽天トラベルなどホテル予約サイトに手数料を搾取されるものかと、アプリから直接顧客をホテル予約に誘導する「アパ直」のスマホアプリのCMを打ちまくっています。

2018年10月に40万ダウンロードを達成し、100万ダウンロードを目指してホームページでキャンペーンをしています。

100万ダウンロードを顧客に求めるのは違和感がありますが、アパホテルがアプリを使って、直接集客に舵取りをしていることは他のホテルも学ぶべきところがあると思います。どのホテルも同じような取り組みをしていますが、あれだけのCMを打っているアパのインパクトと比べると本気度が感じられません。アパは、他社予約サイトを通さないので、利益率は他社と比べて格段に上がってきているのだと思います。