【ミンワ経営のすすめ】第10回「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

このコラムについて

「物語の力を学び、経営に活かす」
創業時の物語、危機的状況を乗り越えた逆境の物語、商品やサービスが誕生したときのはじまりの物語、大切な社員たちとの出会いの物語。それらを学ぶことは業績アップの第一歩です。なぜなら、経営とは物語の集まりなのです。

今日は、あのリクルートの創業者、江副浩正氏の物語。

『自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ』というリクルートのスローガン。
このリクルートの始まりのストーリーに少し触れたいと思います。

江副氏は、東京大学在学中に、歩合給制に惹かれて東京大学新聞の広告営業のアルバイトを始めます。大学の新聞の広告というと、学内の売店、飲食店や学外の一部の利害関係者の広告くらいなもので、コツコツ集めてもまったく歩合があがりませんでした。

そこで、江副氏は、新聞読者が本当に欲しい情報が何かを考えます。例えば、東大受験生は、合格者の一覧が載る号を必ず買います。仮に購入者が不合格だったなら予備校の情報が必要になるだろうと考え、予備校の広告を集めます。

そして次に、広告主に視点を変えて、どうしたら東大新聞に広告を出したいか考えます。そこで目を付けたのが企業です。東大生を採用したい企業にとって東大新聞はとても都合の良い媒体なのではないかと考えます。東大新聞に企業の採用広告を集めたのです。ここが採用広告のスタートです。

そして、さらに使いやすさを追求するために、採用広告を見る学生の視点に立って、会社を比較できるようにしました。採用広告は、企業がお金を出すので企業が企業視点に立って自分たちの伝えたいことを自由に書きますが、それだと学生が使いにくい、信頼できないということで項目を統一し、江副氏は誰もが分かりやすい求人の仕組みを作り上げたのです。