【にゃるほど!クノネコ社長】第19回「有休買取」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。





年次有給休暇の強制取得が2019年4月から始まりますが、
いままで有給休暇の残日数を正確に把握していなかったり、把握はしていても従業員には公表していなかったりといったケースが見受けられます。

あまり有給休暇が取得出来る環境ではなかった企業様は対応に追われているのではないでしょうか。

そんな中でよくある有給休暇の相談が、「買取ができるのかどうか」です。
5日分の買取をすれば、5日間の取得義務を免れるのかというと、そのようなことは許されていません。
そもそも、有給休暇の強制取得は賃金アップが目的ではなく、従業員を休ませることが目的だからです。

原則買取はできないのですが、以下のケースでは買取が認められています。
・2年で消滅してしまった有給休暇の買取
・退職に伴い消化しきれない分の有給休暇の買取

今回のクノネコ商事のケースであれば、時効により消滅した後であれば買取可能です。
ただ、あくまでも「買い取ることができる」だけであって、買い取らなくてはいけない訳ではありません。

また、買取の金額については法律で定められてはいませんので、会社の自由となります。

退職する従業員さんが、有給を全部消化しようとすると、退職日がだいぶ後になってしまって
転職の時季が遅くなってしまうような場合は、有給を買い取る代わりに退職日を前倒しする提案をしてみてもいいのではないでしょうか。

あくまでも買取が認められるケースは限られています。

強制取得の5日間を買い取ることは認められませんのでご注意ください。