【にゃるほど!クノネコ社長】第16回「労働時間の上限規制」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。






働き方改革の中でも、影響が大きいのがこの「労働時間・残業時間の上限規制」ではないかと思います。

36協定で定める限度時間(1か月45時間、1年360時間)を超えて残業させようとしたら、
特別条項付き36協定を締結すれば年6回まで可能になります。

今までは年6回に限り会社が定めた時間数までは何時間でも働かせることが実質可能でした。
(ただし1か月80時間を超えるような場合は、過労死基準となるので調査が入ると是正を求められます)

そこに上限規制が入るというのが、今回の働き方改革の内容です。
1か月単月では法定休日含めて100時間未満に、複数月の平均が80時間以下(法定休日含む)に抑えなくてはいけません。
残業時間だけでいうと1年で720時間までです。この720時間には法定休日労働は含まれません。

今まで法定休日を特に定めていなかった企業が多かったかと思いますが、
その場合は1週1休取得出来ている日が法定休日とされていました。
ところが、今回の法改正により、土曜日出勤の多い会社がその対応をしてしまうと、
年間の720時間の上限にあっという間に到達してしまう可能性が出てきます。

そこで、シロネコ秘書さんのつぶやきの「法定休日を土曜日にすればいいのね」という部分が肝になります。
法定休日を土曜日にすると、休日出勤した割増賃金率(1.35)は適用されますが、
720時間の時間外労働時間にはカウントされません。
所定休日が土日で、土曜日出勤の多い企業の場合は、法定休日を土曜日にすると上限規制をうまくクリアできるという可能性が出てくるのです。

また、1か月でも100時間近く働いてしまうと、複数月平均を計算したときに80時間を超えてしまう可能性がありますので、
毎月の時間管理をしっかりしないと知らないうちに違反していたということになりかねません。

今後はこの労働時間をどのように管理するのかが働き方改革の肝になります。