【にゃるほど!クノネコ社長】第15回「健康診断」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。


健康診断を実施する企業様は春か秋に実施される企業様が多いのではないでしょうか。

今回働き方改革では、「産業医・産業保健機能」を強化するという内容も盛り込まれています。
働き方改革では、労働者の健康配慮の為に様々な施策が講じられていて、
残業時間の上限規制や有給休暇の強制取得、高度プロフェッショナル制度なども
「健康」がキーワードとなっています。

さて、健康診断を受けるにあたってよくある問題が今回のシロクマさんの様なケースです。
健康診断を受診拒否した場合に会社としてはどうしたらいいのかですが、
企業には「年1回定期的に健康診断を受診させる義務」があります。

それを拒否された場合に、受けさせなくてもいいのかというと、労働安全衛生法違反となってしまうので、
個人的に受診した情報を提供してもらうなどの処置をして、必ず受診させるようにしましょう。
受診拒否があった場合に、企業としては懲戒処分を取ることも検討するようにしましょう。
会社としては受診をするように指導したという記録は必要となります。

また、シロクマさんのように再検査・要検査が必要になった場合に、費用を会社が負担するかどうかは
企業次第となっています。
定期健康診断を受診する場合の費用は会社が負担しなくてはいけませんし、
健康診断を受診している時間の賃金も会社は負担することが望ましいとされています。
ただ、その後の再検査の受診については会社にも実施義務はありませんので、
費用負担する必要もなければ、強制的に受診命令を出すことも必要ではありません。

ただ、企業には労働者が安全・健康的に働けるように配慮する義務(安全配慮義務)がありますので、
再検査についても検査を受けるように勧めてあげた方がいいでしょう。

今後働き方改革では、「事業者から産業医への情報提供をしなければならない」とされます。
(今までは、産業医が労働者の健康確保のために必要だと認めた場合に事業者に勧告できただけでした。)

より、労働者の健康に配慮した働き方・管理をしていかなくてはいけなくなるのです。
労働基準監督署の調査でも、健康診断結果についてはチェックが厳しくなっていますので、
あまり今まで健康配慮がされていなかった企業様はこれを機に社内体制を見直してはいかがでしょうか。