【にゃるほど!クノネコ社長】第9回「労働時間」

このコラムについて

日々の経営の中で出てくる人事・労務問題をクノネコ社長目線で描く4コマ漫画。漫画から労働法のあるあるが学べます。もしかしたらあなたの会社にもクノネコ社長がいるかもしれない。

「始業前の体操の時間・朝礼の時間・掃除の時間は労働時間かどうか?」
こんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

労働時間は「労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間」と定義されているので、
(1)どの程度強制されているのか
(2)業務との関連性があるのか(着替えをしないと工場内に入ってはいけないなどのルールがあるか)
(3)時間的・場所的な拘束があるのかどうか
によって判断されることになります。

今回のクノネコ商事のように、強制させていて、体操の時間に遅れた=遅刻扱いするような場合は、
明らかに「労働時間」として扱っていることになるので、体操の時間についてもきちんと賃金を払う必要があります。

もし制服での出勤を許可されていて、会社で着替えることが強制されていないようなケースだと着替えの時間は労働時間と見なされない可能性が高いです。

今回のクノネコ社長はもう一つ問題発言をしています。

それは、少しの遅刻を30分の遅刻控除すると発言しているところです。

遅刻したことに対する「懲戒処分」として減給処分をするのではなく、
遅刻した時間よりも多く賃金控除することは違法です。

5分遅刻したなら、5分ぶんを控除するようにしなくてはいけないのです。
(そもそも労働時間ではないのであれば、控除も認められませんし、懲戒処分もできません。)

労働時間の管理は今後ますます厳しくなりますので、こういったグレーな部分の見直しも必要になって来るでしょう。